お客さんは、Googleマップと検索でお店を探している。見られているのは、星の数と、口コミの中身と、写真だ。
そのほとんどは、店主が無料で直せる。営業時間・写真・口コミへの返信・お知らせの投稿。この四つは、代行を頼む前に自分でやれる。
ニュートラルワークスの調査(2025年5月、550人)では、お店を探す入口はGoogleマップとGoogle検索が同数で60.2%だった。情報が足りなかったら「行くのをやめる、他の店を探す」という人も18.9%いる。
見ているものもはっきりしている。星の数59.3%、口コミの内容や件数55.6%、写真50.0%。地図での表示順位は29.5%と低い。順位より、中身を見られている。
そして星の数以外は、ほぼ全部、店主が自分で触れる場所にある。
効きやすいのは、通りがかりの人や旅行者が地図で探すお店だ。看板が見えにくい二階や路地裏、観光地のお店ほど、地図が入口になる。逆に、完全予約制や、常連さんと紹介で回っているお店には、急ぎの話ではない。
無料でできる四つ。
営業時間と休みを、今の状態に合わせる。 一番もったいないのがここだ。臨時のお休みや祝日は「特別営業時間」で日付ごとに設定できる。連続7日以上休むときや、期間が決まっていないときは、臨時休業マークを付けるようGoogleは案内している。
写真は自分で撮って足す。 半分の人が写真を見て決めている。外観(迷わずたどり着けるように)、店内、看板メニュー。Googleの目安は縦横720ピクセル以上、ピントが合っていて明るいもの。スマホで十分だ。
口コミには返信する。 返信は、書いた人だけでなく、あとから見る人にも見える。だから低い評価にこそ、丁寧に返した方がよさそうだ。Googleのヒントには、必要なら謝る、共感を示す、名前かイニシャルを添えると信頼されやすい、速やかに、簡潔に、とある。個人攻撃は避け、こみ入った話はメールか電話で直接、とも書かれている。
「最新情報」を投稿する。 新メニュー、季節の一皿、臨時休業。検索とマップのお店の欄に出る。手ごたえは「パフォーマンス」で、閲覧数やルート検索の数として見られる。
やらない方がいいこともある。自作自演の口コミと、割引や無料の品と引き換えの口コミ依頼。Googleは「虚偽のエンゲージメント」として禁じていて、削除やアカウント停止の対象になる。店名にキーワードを足すのも同じだ。
代行に任せるときも、オーナー権限は自分で持ったままに、とGoogleは書いている。
拡大中。 地図と検索が入口になっている流れは、複数の調査が同じ向きを指している。ただ、店主が自分で運用するお店がどれくらい増えているかは、確かめられなかった。数字はどれも民間会社の自社調査(関東中心のネット調査)で、地方のお店にそのまま当てはまるとは限らない。
記者 安東 菜津
正直に言うと、この記事に出てくることは、だいたい自分でやっている。写真も、営業時間も、特別営業時間も、自分で入れた。最新情報も、時々だけど上げている。だから「業者に頼まなくてもできる」というのは、実感としてよく分かる。
できていないのは、口コミの返信だ。本当は全部に返したい。そう思っているのに、気づくと後回しになっている。
ただ、低い評価が入ったときだけは、ほぼ確実に返している。ここは自分の中で決めていることで、反論はしない。書かれたことを誠実に受け入れて返す。
MEOの営業は、電話もメールもよくくる。全部断っている。やり方を知っていて、できるのに、やれていないことが、まだまだたくさんあるからだ。それを自分でやりもしないうちに、お金を払って人にやってもらうのは、なんだか違う気がしている。
この記事を読んで、ひとつ引っかかった。返信は、書いた人だけでなく、あとから見る人にも見える。頭では知っていたつもりだったが、あらためて言われると、意味が変わってくる。
僕は、低い評価には急いで返して、良い口コミは後回しにしている。ということは、あとから見た人には、低い評価への返事ばかりが並んで見えているのかもしれない。褒めてくれた人には、何も返していないのに。
それが、うちの店をどう見せているのか。まだ、うまく考えがまとまらない。